てあそび

てあそびのいいところ

子供が出来ると母親が必ず子供とする遊びのひとつに歌を歌いながらの手遊びがあります。
自分が子供の頃も両親や保育園・幼稚園などでやった事をなんとなく覚えているという方も多いのでは…?
親子でやるととても楽しい手遊び歌についてお話ししましょう。

手遊び歌ってどんなもの?

手遊び歌とは、主に、歌に合わせて手や指を動かす遊びの事を言います。
歌の種類は日本に昔から伝わる「わらべ歌」や新しく作られた「子供でも親しみやすい歌」で行います。
その歌に子供でも出来る簡単な動作を加えて、手遊び歌として楽しむのです。 今も昔もそのスタイルは伝承され、多くのお母さん・お父さん・お子さんに楽しまれています。
手遊び歌はやる事によって、実は子供の知育にたくさんのいい影響を与えるという事をご存じでしょうか?

手遊び歌が子供の知育に与える影響って?

手遊び歌には子供の成長において多くのメリットがあると言われています。
その中でも一番の特徴は、手遊び歌をする事によって、【視覚】【聴覚】【触覚】の感覚が刺激され脳と体の発達が促進できる所です。色んな遊び歌や歌に合わせた動きが子供にとってはどれも新鮮で楽しく、手遊び歌で何かを表現する喜びを知るのですね。
また、一緒に手遊び歌をする親子やお友達とのスキンシップを取ることができ、コミュニケーション能力を高める効果もあります。
人とスキンシップを取る事は子供にとって非常に重要で、幼少時代に上手くスキンシップが取れない・または取らなかった子供は大人になってから、人間関係に悩んだり、人付き合いが苦手になる傾向があるとも考えられています。
尚更、手遊び歌を使って積極的にスキンシップを取っていきたいですね。
しかも手遊び歌は楽しく、やると子供は喜んで笑顔になります、その上このように子供の発達にも役立つなんてとっても素敵ですよね。
では手遊び歌はいつからどんなふうに楽しめばいいのでしょうか?

いつからできるの?

手遊び歌は一番早くてねんねの時期からできます。
しかし、この時期はお母さんが一方的にねんねしている子供の体をなぞったり、握ったりしながら行うものが多いです。もちろんこの動作も赤ちゃんとお母さんとの立派なスキンシップ!行う場合は赤ちゃんの目を見つめながら行い、きちんとコミュニケーションを取りながら進めていくのがオススメです。

ここからまた成長していくと手遊び歌はどんどん楽しくなっていきます。
次に月齢や年齢に合わせた手遊び歌の楽しみ方を紹介していきましょう。

たくさんの手遊び歌の中から成長に合わせたオススメ歌をご紹介!

一つ前に、ねんねの赤ちゃんが楽しめる手遊び歌を紹介しましたが、本格的に手遊び歌が楽しめるようになるのは、お座りが少しできるようなる生後5カ月頃、そして支えなしでお座りが安定してくる生後8カ月頃です。
5カ月頃から始める場合はお母さんが子供を膝の上に乗せ、落ちないようにしっかりと支えながら行ってください。歌によっては激しい動きをするものもあるので注意が必要です。
手・足を握ってあげて一緒に動かしながらやってあげるのがオススメです。
お座りが安定してきたら、座布団または、やわらかい床に座らせるなどし、もし子供が転んでも大丈夫なようにしましょう、この場合は子供と向かい合って目線を合わせるのがいいでしょう。またこの時期は子供も表情が豊かになってくる時期なので、お母さんが表情を変えながら笑顔で歌うことによって子供の表情をさらに引き出す事も可能ですので試してみるのも楽しいかと思います。

生後8カ月頃オススメ

生後10カ月を過ぎるとハイハイ・つかまり立ち・つたい歩きし、中にはたっちが出来るようになる子も出てきます。
立てるようになると手遊び歌の幅もまた少し広がります。歌に合わせて自分でリズムを取るのが得意な子もいるでしょうし、手足に加え首や体全体を使った動作が出来るようになる子も居ます。成長には個人差がありますので、10カ月以降の手遊び歌はその子の成長に合わせてできそうな歌を選んであげるのが親子で楽しめるコツです。

1歳を過ぎると、歩きだす子も出てきます、また大人が言う言葉の意味もなんとなく分かってくるので簡単な単語なら理解できるようになったり、その言葉に似た言葉を発する事もあります。
子供にとって、体の動きが増え、言葉への理解が進む1歳以降は手遊び歌の楽しさが増す時期です。
この時期は進んで色々な手遊び歌を一緒に楽しんであげましょう。
2歳・3歳になると体つきも理解力もどんどんしっかりしてきます、体を動かす事・おしゃべり・お歌を歌う事など上手に出来るようになる子も多いです。
そうなってくると手遊び歌もレベルがあがり、たくさんの動作を入れたものや物の意味を理解しながら歌を楽しむことができたり、歌声を大きく・小さくなどの強弱もつけられるようになりますので手遊び歌はどんなものも全力で楽しめるようになることでしょう。

1~3歳頃オススメ

手遊び歌をもっと楽しむには?

親子で楽しめる手遊び歌、しかしお母さんの中には「やり方があっているか分からない」「子供がなかなか一緒にやってくれない」などの悩みを抱えている方も多いはず!
そんな時は支援センターや地域で開かれている手遊びイベントなどに出向いてみるのはいかがでしょうか?

子供の発達に有効な手遊び歌は保育園・幼稚園が開いている支援センターで教えてくれます。保育士さんが教えてくれる手遊び歌のやり方は非常にわかりやすく、それを見て、覚えて帰って家で子供と実践したり、ネットで歌の歌詞を確認するお母さん方はたくさんいらっしゃいます。
また、最近では全国様々な場所で手遊び歌・読み聞かせなどがセットになったイベントが開催されることも少なくありません。

親子参加型のイベントなら家でやりたがらないお子さんも周りの雰囲気で楽しくなったり、他の子が楽しくやる姿を見て自分もやりたくなったりするでしょう。
恥ずかしがり屋や引っ込み思案のお子さんが居る方にはオススメです。思い切って連れて行ってみましょう!

また家で手遊び歌を楽しんでいる方でも、支援センターやイベントに出向く事で、最新の手遊び歌や古くからある手遊び歌の新しいバージョンなども知る事ができる場合もあるので行ってみる価値アリですよ!!

色んな形で楽しめる手遊び歌、昔からたくさんの子供たちを笑顔に変えてきたものがずっと受け継がれて、時代に合わせた新しい形になったり進化したり、きっとこの先もずっとなくならない遊びだと思います。
この先も、手遊び歌でたくさんの親子を楽しく、笑顔に変えてほしいです。


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著者:田山聡子

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