おはなし

力太郎(ちからたろう)

みんなが知っている昔話「力太郎」。

くわしくみる

本文

むかしむかしの おはなしです。
おふろが きらいな おじいさんと おばあさんが
なんねんぶりか おふろに はいりました。
「おとした あかで にんぎょうを つくろう」
あかの にんぎょうは にんげんの おとこのこに なりました。
たいへん ちからもち だったので ちからたろうと よばれました。

ちからたろうは かなぼうを かついで たびへ でました。
むこうから かみさまの いえ、みどうを かついだ おとこが きました。
「おれさまは にっぽんいちの ちからもち みどうこたろうだ。しょうぶしろ」
はんたいがわから いわを かついだ いしこたろうも きました。
「おれこそが にっぽんいちの ちからもちだ」
みんなで とっくみあいの しょうぶを しました。
ちからたろうの かちです。
「まいりました」
ふたりは けらいに なりました。

ちいさな むらの いりぐちで むすめが ないていました。
「どうしたの?」
「ばけものが まいばん むらびとを たべに くるのです」
「おいらが たいじして やろう」
さんにんは ばけものを まちぶせ しました。

そのよる やまのように おおきな ばけものが やってきました。
「ぜんいん くってやる」
みどうこたろうと いしこたろうは ぱくりと のみこまれて しまいました。
ちからたろうの かなぼうも ぽきんと おれてしまいました。
「まけるものか」
ちからたろうは ゆうきを だして ばけものに ぶつかって いきました。
どしん!
ばけものは ふっとばされて あわを ふきました。
あわと いっしょに むらびとたちが でてきました。
みどうこたろうと いしこたろうも ぶじでした。

「ありがとうございます」
むらびとたちは ありったけの ごちそうを たべさせて くれました。
ちからたろうは むすめと けっこんし、いつまでも しあわせに くらしました。

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