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なっちゃんがひるねからさめたら、ママがとなりでねむっていました。
けれどママにはふとんがありません。
なっちゃんはまだちっちゃくて、ママのふとんをおしいれからだせません。
だからちっちゃいけど、なっちゃんのふとんを そっとママにかけてあげました。
なっちゃんはおもいました。
うふふ わたし ちっちゃなママみたい。
おんなじように いってみます。
「ちゃんとおふとんかけましょうね。おなかがひえたらたいへんでしょ?」
なっちゃんがベビーベッドをのぞいたら、いもうとのあきちゃんが、やっぱりすやすやねむっていました。
よこむきで、ばんざいして、りょうあしを「えむ」のじにまげて・・・あらあら、やっぱり、ふとんがありません。
「あらあら、またまたけっとばしちゃったのね。ちゃんとおふとんかけましょうね。おなかがひえたらたいへんでしょ?」
ちっちゃなママがせのびをしながら、そっとあきちゃんのふとんをかけなおしてあげると、
「なっちゃん、ありがとう」
うしろから、おおきなママが、なっちゃんをぎゅっとだきしめてくれました。